2005年10月03日

履歴〜結婚するまで〜

*この「履歴」は過去の記録です。「履歴」のカテゴリーより読まれると読みやすいかと思います*


新居を決めようとしたとき、私はまだ東京で在職中。
GWの数日を新居選びに充てて、ようやく決まったのが最終日。
築19年の古いアパートだけれど、押入れが2間と収納が充実してたし、一軒家のように
玄関も脱衣所も広かったから、2人ともとても気に入った。
私は帰京するので、契約のことや敷金等の払込はダンナに任そうと思っていた。
その時に、初めてダンナの財布事情に触れてみた。

「敷金と仲介手数料と前家賃で、20万ちょっとか・・・立て替えておける?」

するとダンナは、「そこまではちょっとないなぁ」と言ってきた。
は??結婚するのに20万の貯金もないわけ?
なんだかちょっと不安になってきた。
きっと結婚式の費用は100%両親持ちなのだろう。

「じゃあ私が出すから、あと払っておいて」

今考えると、私が不動産屋に振り込めばよかったんだけど、
何らかの事情で、お金はダンナに渡してダンナが手続きすることになった。

そして数日・・・
なかなか忙しくて不動産屋に行けないとダンナが言うので
早くしないと決まっちゃうじゃない、とせかしたところ、どうも様子がおかしい。

「まさか・・・使っちゃったの・・・??」

「ごめん・・・つい出来心で・・・」


あぁ!!
許してしまった私のバカ!!


今思えばなんて何度言っても仕方のないことだけれど
このときに今の私だったら! 不安をそのままにはせずに、絶対に結婚はしなかっただろう。
人生の岐路。奈落の底に続く道を選んでしまった。

結局、不動産屋へのお金は、ダンナの両親が出してくれた。
多分、私が一度出したことなど微塵も口に出さず。
悔しい。両親にしたら「まったく2人ともお金がないのねぇ」と呆れたかもしれない。
違うのに・・・あんたの息子が使い込んだだけなのに・・・

そして私は私で、自分の両親にこのことを言えなかった。
ただでさえ、遠くに嫁ぐことで母には少し反対されていたから。
このことを話したら、絶対にダンナと結婚できない、と思っていた。
それ以上に、この人にはいいところがある、それは付き合ってみないとわからないことで、数回しか会ってない両親にはわからないことだから、
このことで、私の両親がダンナを嫌ってほしくなかった。

でも、年長者の見る目は、若い人には本当に貴重なものなんだって
後になってすごく良く分かったのだけれど。



そして1999年の7月初めに新居に入居。
入籍はまだだったけど、新しい家具が届いて、新しい隣人がいて、となりにダンナがいて。
幸せだった。そこからの数日間は・・・

引っ越してすぐにダンナのボーナスが現金で支給された。
さすがにピンハネしないで明細と一緒に持ってきた。
じゃあ明日さっそく入金してくるね、と言ったら、浮かない顔で

「実はちょっとボーナスで払わなくちゃいけないお金があるから」

「じゃあどのくらい?」と聞くと、30万のボーナスから28万を数えて、「これだけ・・・」

「もしかして、あなたの部屋で見つけた払込用紙の束がそれなの?」

「そう・・・それだけじゃないんだ・・・」

消え入るような声。
目の前が真っ暗だった・・・
そこからダンナの最初の借金告白が始まった。
消費者金融7社ほどと、信販系に3社ほど、合計10社に350万の借金。
ダンナは、だますつもりはなかったし、何度も両親に話そうと思っていた。
でも私を失い、両親の信頼を失うのが怖かった、と話した。

間違ってるよ・・・。
もう私はふるさとを離れてここまで来てしまった。
実家を離れるとき、母は泣いたんだよ。
幸せになるから、って約束してきたんだよ。
それはたった数日前のことなんだよ。
なぜもう後戻りできなくなってから話すの?
余計に悲しいよ。



私の中で何かが変わった。
このままじゃ結婚できない。
あなたのやっていることは詐欺と同じだよ。
あなたの作った借金なのだから私の責任じゃない。
どうするの?両親に話してよ、って詰め寄ってた。
後のダンナは、もうあやまるばかりで埒があかなかった。
自分が悪いんだから・・・、って。

当時の私は、その事実の前に、ダンナの気持ちを察することなどできなかった。
善悪で言えば、借金については全くダンナは悪だった。私は善。
悪は罰せられなければならないと思っていた。
両親に話して、と詰め寄ったのは、これはダンナ一家の解決すべき問題だから、ということに加えてダンナが両親に話すことで反省して欲しいと思ったからだ。
そしてその週末に、ダンナの実家へ一緒に出向き、両親へのカミングアウトを見守ることにした。

ダンナはきっとこの時、私の今までとは違う一面を見てショックだったのかもしれない。
首根っこを捕まえられて両親に突き出されようとしながら、それがこれから妻になる人だということに。


続きはまた時間のあるときに・・・

posted by はなこ at 19:41| Comment(5) | TrackBack(0) | 履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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