2005年10月10日

履歴〜結婚直後まで〜

*この『履歴シリーズ』は過去の記録です。カテゴリーの『履歴』からお読みになると読みやすいです*


ダンナの両親へは、行くまで何も話してなかった。

着いた後しばらくはお茶を飲みながら世間話をしていた。
なかなかダンナが切り出さないまま30分近く経ってきて、私はダンナの足に合図を送った。
小声で「いつ話すつもりなの」とも言った。
ダンナのおどおどした様子にようやく気づいた両親が、何かあったの、と聞いてきたので
ようやくダンナが切り出し始めた。

 ダンナ「実は・・・借金があるんだ・・・ほうぼうに・・・」

 義母 「ほうぼうってどのくらいなの!え?○○!(ダンナのこと)」

 ダンナ「・・・ほうぼうに・・・」

 義母 「だからほうぼうってどのくらいなの!」

義理の母の声が金切り声になってきた。
そりゃ驚くだろうけど、自分の息子の性格を考えたら想定内だったんじゃないの?
だって当時ダンナの通帳を見たら、一緒に暮らす少し前まで数ヶ月に1度ずつ義父の名前で10万、20万の振込みがあったのだから・・・


10社で350万近い借金があることをダンナが告げると、両親はダンナを叱り続けた。
しばらくしたところで、ダンナはトイレに立った。
その時、今度は私に向かって両親が謝ってきた。
本当に申し訳ないことをしてしまったって。
結婚はどうするの?と聞かれたので、このことがはっきり決着がつくまでは籍を入れませんと告げた。
ただ、付き合っていた時に、私の方の家族内でのトラブル時にダンナにとても協力してもらったこともあったし、私が弱いときに支えようと頑張ってくれたり、間違ったときに叱ってくれたこともたくさんあったので、今度は私が支える番なのかな、と思うと話した。
そのことは両親2人とも納得していたし、ありがたいとも言ってくれた。
けれど、「はなこさんのご両親は、このことを知っているの?」と聞かれて「まだ話していません」と言うと、何だかちょっと安心した様子だった。

そして、トイレから戻ったダンナを前にまたお説教。
ダンナは「もうしない。真面目に生きる。すみません」と何度も言っていた。
そんなダンナを見て、いい気味だとも、かわいそうにとも思わなかった。
エンディングが近くなっていろんなことが解決していくドラマを見ているような、
「よしよし、後は大丈夫だよね」という客観的な気分だった。


ダンナからすれば、叱られている姿を私が見るなんて、屈辱的だっただろう。
私には、男のプライドというものが今いち分からなかったんだと思う。
人間として間違ったことをしたのだから、謝って反省して元に戻ればいいのだから、という気持ちしかなかった。
むしろ夫婦間の立場で言えば「私があなたを更生に導いた。感謝してほしい」と上から見下ろす気分ですらあったように思う。
男からしたら窮屈な女。
でも私にはそれが分からなかったし、分かろうともしてなかった。


話し合いの最後に、両親がこう言った。
結婚していずれはこの家に来るはなこさんのために、台所をリフォームしようと思っていたのだけれど、その費用を返済に回す。
一括返済は7月下旬。実家近くのATMや銀行から直に各業者の口座に返済する。
○○もはなこさんもその当日現在の返済額を調べて、一緒に来るように。
そしてこの借金のことは、兄弟親戚誰一人にも漏らさないつもりだ、と。

つまり、私にも私の両親に言わないで欲しいということなのだ。
これが、代々続く大きな家の見栄。間違った見栄。
結婚してないのに、私はすでに嫁扱いだった。
それでもダンナはもちろん私も、「よろしくお願いします」と頭を下げた。

それから約1週間後の月曜日、ダンナは仕事の休みを取って、もう一度2人で実家に出向いた。
義父は銀行から一括返済に足る額を下ろしてきていて、義父の車に4人が同乗し、隣町の銀行へ向かった。
知り合いに会いたくないから、ということだった。
調べて置いた各社の返済先口座を振込用紙に記入するのは私が担当した。
今となっては不確かだけれど、消費者金融の店頭へは出向かず、銀行から返済口座に直に入金したように思う。

返済をし終わってから、実家でまた説教をされた。
今日返済した際の振込み控えは、今後同じことを繰り返さないように持っておきなさいと言われた。
確かにそれは数年間は取っておいたけれど、私が時々見るばかりで、ダンナは一向に見る気配はなかった。

今思えば(またこの言葉を言ってしまうが)、結局、両親が返済してしまうというのは何の解決にもなってなかったんだと思う。
私たちもこうして借金や消費者金融に対する勉強をしないままだったし、両親も同じ。
消費者金融は怖いという意識だけでは、いけなかったんだと思う。
事実、完済後に各社解約まではしてなかった(そういう手続きの必要を知らず)。
携帯に「借りてください」と連絡が入ることも知らなかった。


だけど、晴れてきれいな身になれたダンナと、私はその後入籍したのだった。
入籍はTVで見るような「2人で」というものではなく、単に私が専業主婦で時間があったので私が一人で提出しにいった。
お一人ですか?と役所の職員に言われた。
寂しいとも思わなかった。私がしっかりしなければ、と思うようになっていたから。
あとは真面目に生きていくだけ。
私もこれ以上借金のことをダンナとの話に持ち出すのはやめようと思っていた。
しばらくは実家を訪れる度に義母から家計状況を聞かれたりして、ちょっと嫌な気分だったけれど、それも仕方ないと思えた。

そして、それから2年ほどは、私にとっては平穏な日々を送っていた。


続きはまた今度・・・
posted by はなこ at 17:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 履歴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はなこさん、お久しぶりです。
ご主人の借金はご両親が支払ってくれたのですね。
多額を支払ってくれたご両親のおもいを考えると、もう絶対裏切ってほしくないですよね。
Posted by トロ at 2005年10月12日 00:53
トロさん>

こんばんは〜お久しぶりです^^
コメントありがとうございます。
実はいつもトロさんのblogを読み逃げしている私です。
すみません・・・

ホントに、もう絶対に裏切ってほしくないですよね。
でも弱い人間は強くならない限り、
ワザとじゃないのに結果として裏切る方向へ
進みがちなんですよね。
ダンナよ、強くなってくれ〜〜
Posted by はなこ at 2005年10月12日 20:26
はなこさん、こんばんは☆
ご無沙汰してしまってゴメンナサイ。
我が家もゴタゴタしてしまって、とてもパソコンに向かう時間がとれなくて...。
私も考えたことありますよ、プチ家出。結婚式の三ヶ月前から二股かけていた女性のことが原因で。でも、自分が本丸を明け渡す必要はないと気づいてやめました。お金もかかるしね。もう10年以上前の話ですが。今は、女性ではなく車のことが原因で、やりたいですプチ家出...。
Posted by 猫ママ at 2005年10月19日 23:50
お返事が大変遅くなりました。

そうですね、私もいろいろ忙しい日々です。
パソコンに向かっても、皆さんの日記を見るのが精一杯で、コメントが残せないほど・・・
お互いに頑張りましょうね〜

プチ家出、私には気分転換になりました。少し。
ダンナへの効果の程は???ですけど・・・
猫ママさんちはお子さんがいるから、なかなかムリなんでしょうね。

浮気相手と同じ土俵に降りたら負けと一緒、と聞いたことがありますが、相手が車ではねぇ・・・
車と家族とどっちが大事なの!と言うセリフを吐くのすらバカバカしい気がしてきますよね。
Posted by はなこ at 2005年10月24日 21:40
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